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MEGUMIの萌えテロまとめ

朝5時から降臨なされた荒ぶるMEGUMI神の昭師まとめ。




 「兄上、好きだ、大好きだ!愛してる…愛し、てる」
実の兄という肩書なんて気にも留めなかった。気付けば襲いかかる様に口付を落としていた。
そんなものは邪魔なだけだ、たとえ疎まれようが俺は気にも止めないだろう。
張り裂けんばかりに腫れた己自身はもう止まらない。
吸えば感じる涼しげな香りだとか、視界に埋まる中世的な色素の薄さだとか、己の背に回された温かな腕だとか。
「全てが、俺の全てが…貴方なんだ」
否定されない、なんて。夢のようだと己の身体全てが喜びで満たされて、心の奥深くに隠してた気持ちの鎖が焼かれた様な切ない気持に、俺は手加減を忘れ只管に抱きしめていた。
焦がれる。焦がれている。焦がれ、焼かれた心の行き先はいつも貴方だった。
たとえそれが穢れた結果だとしても、俺は止められなかった。言った。全て包み隠さず、真っ直ぐに。
「愛してる」
そうすることで俺は兄弟という境界線を断ち切り無理矢理に組み敷いていた。
たったそれだけの行為で満たされる心が震える全身が、俺が、馬鹿みたいで涙が出てくる。
「お願い、兄上…俺を、受け入れてくれ…っ」
優しい頬笑み、けれどどこか拭いきれない陰を含んだ、暗く切ない頬笑みだった。
 
************************** 
 
「何をする、昭…!?」
静止など無駄だとわかっていた。弟はただ夢中で唇を貪ってくる。
息をつぐ暇も与えられず、頭の奥が痺れた。苦しい、酸素が足りない、くらくらする。
かわいい弟だと思っていた。大切な弟だと思っていた。しかし実の弟と唇を重ね、悦んでしまっている自分は何だ。
いけないことだとは解っていた。許されることではないのだと。
しかし、今 誰よりも近くにいる。自分だけを必死に求めてくる弟の姿にただ安堵した。
自分たちの間にあるどうしようもない隔たりをぶち壊してしまおうとする弟の姿に。
「愛してる」
まっすぐぶつかってくる弟の言葉に、返事を返すことはしなかった。ただ、目を閉じて静かに頷く。
のしかかる弟の身体はひどく暖かかった。その体温を感じ、私はもう 戻れないところまで来てしまったと知る。
もう、ただの兄弟ではいられない。幼き日の二人には戻れないのだと。
しがみついてくる弟の瞼から落ちる雫を感じながら、私は「弟」に別れを告げた。
それは薄暗い感傷であり しかし同時に心が歓びで震えるかのような衝動であった。
 
(これはあすの返しでした。)
 


 
 
■おばか司馬兄弟 
 
「っていうことで、やらせてください。先っぽすこし入れるだけでもいいから」
「まて、昭。それは止まれないだろう」
「だってもう限界なんです、切羽つまってるんです。俺の陰茎があらぶるぜえ的な流れなので急募:兄上の孔」
「まてまてまて陰茎しまいなさい」
「ちょ、ちょ、兄上の奇麗な口から陰茎とか、陰茎とか、陰茎とか出た。まじ勃起した、あーあ、もう勃起したどうしてくれるんですか責任とってください。まじ兄上のせいですからぁあああ」
「迫るなアアァ昭!!!!」
「無理です無理無理無理!兄上のせいですってば!」
「私のせいなとど責任転換よくもしてくれたものだな、現に押し倒されているのは私の方だろう!この痴れ者が!!」
「むしろ強姦でもいいですかね、もうほんとガチつっこみたいです。ずぽずぽ入れたいんです、いいですか、貴方の熱いそこにぃぃい」
「私が下は嫌だ。・・・・っていうか頭が痛くなってきた」
「なんですって!?大変だ、すぐに熱を冷まさないと!こういうときは(俺のそりたった魔羅☆)浣腸がいいってききました。さあ、脚を広げると良いですよ、すっごく濃厚な治療してあげます、まじで俺がしたい」
「帰っていいですかね」
 
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あたたかな朝 

【昭師】 事後です



窓から差し込む光がひどく眩しい。
眩しさを振り払うように身じろぎをして 司馬昭は目を覚ました。
不精な彼は、いつも寝坊ばかりだ。今日も日が大分高く昇っている頃だろうか。
いつもと変わらぬそんな朝 …のはずだったが。
 
傍らに感じる温もりに、司馬昭はぎょっと目を瞬かせた。
 
己の身に身体を傾け、規則正しい寝息をたてているのは
誰よりも偉大で崇高で 司馬昭が敬愛して止まない美しい兄、司馬師であった。

――そうか俺、昨日、兄上と…
 
寝起きのぼんやりした視線で見つめるのは、兄のしろい肢体に散らばった無数の情交の跡。
これをつけたのは他でもない自分だというのに、どうしようもなく目に毒で、司馬昭は気まずく目を伏せた。
人形のように眠る兄の身体に浮かび上がる赤の色が、ひどく艶かしい。
 
司馬昭が兄への許されざる感情を自覚したのは、もう随分前のことになる。
幼い頃からこの兄が大切で好きで大好きで。その感情が、身体の成長に従い家族としての愛情の範囲を踏み越えてしまうのは、いとも簡単なことだった。
思春期の気の迷いというにはあまりにも罪深いその感情を、司馬昭はもてあまし続けた。
その感情は強く深く、思春期を過ぎてからも、燻り続ける炎のように司馬昭の中に熱を灯したままだ。
夢の中で何度もこの美しい兄を犯し、穢し、辱めた。――しかし
この、夢の続きを見ているかのような現在の状況は一体、何なのだろう。
 
許されざるこの想いを、一生伝えるつもりはなかった。
この衝動を自分の中で飼い殺して、従順で愚鈍な弟として一生生きていくつもりだった。
しかし。
ありえない、ありえないと思っていたことが
奇跡が、起きてしまったのだ。
 
昨夜のことはもう、あまり覚えていない。
あまりに夢中すぎて、あまりに必死すぎて 本当に夢の中の出来事のようだった。
現実の兄は想像の中の彼よりずっと優しく、力強く、そして温かかった。
司馬昭はその温もりに縋るように兄を求め、噛み付き、ひたすらに貪った。
飢えたけもののように、己の兄を、ただ夢中で喰らった。
 
司馬昭は傍らで眠る兄の漆黒の髪に手をそっと添える。
するりと指の間をすり抜ける滑らかな感触。
夢じゃない。ちゃんと触れる。
 
いっそ夢だったら良かったのに、と司馬昭は思う。
 
美しい兄を。自分が、穢してしまった。
現実に触れてはいけない人だった。自分なんかが触れていい人では無かった。
いつだって兄は気高く美しく崇高で、他の人とは確実に違っていた。自分とは違っていた。
そんな兄が、好きだった。尊敬していた。
 
情交の最中でも兄はひたすらに気高く美しく、
しかし時折見せる苦痛と快楽に歪んだ表情がひどく人間的で、司馬昭を煽った。
あんな顔を見せられたらもう、自分の中のけものを抑えて生きていくことなどできない、と思う。
そして司馬昭は、自分の中のどこかうす暗い部分が満たされていくのを感じた。
美しいこの兄を穢してやりたい。人形のようなこの表情を崩してやりたい。
自分が真に望んでいたのはこんなことだったのか? この、黒い欲望が。
 
「くすぐったいぞ、昭」
 
凛とした兄の声に驚き、司馬昭は咄嗟に髪を撫でていた手を離した。
 
「すみません、兄上」
 
すみません、すみません と心の中で何度も詫びる。
兄は昨夜のことが全て夢だったかのような、いつもの怜悧な表情で。それが尚更に、司馬昭の自己嫌悪を煽った。
兄の身体に散らばる情交の跡は昨夜のことが現実であると非情にも告げていて。
 
「…なに、泣きそうな顔をしている?」
 
兄の手がふわり、と近づいてきて、司馬昭の髪に触れた。
くしゃり、と柔らかく髪を掴まれる。
子供の頃と同じ、あやすような手つきで髪を撫でられて。
 
「どうせお前のことだ。昨夜のこと、後悔しているのだろう?」
 
頭に置かれた兄の手にふいに力がこもり、ぐい、と引き寄せられる。
みるみるうちに兄の顔が近くなり、唇が少しだけ優しく触れた。
 
「…馬鹿めが。仕様のない奴だ」
 
そう呟いた兄の顔には、ひどく優しい笑みが浮かんでいて。
司馬昭は、泣きたいような 走り出したいような衝動に駆られた。
 
ふわりとあたたかい何かが全身を駆け巡るような、感覚。
 
――ああもう、この人には絶対、敵わない。
この人はいつだって、俺のちっぽけな不安など 軽く吹き飛ばしてしまうのだ
 
衝動に身を任せ、思いっきり目の前の兄を抱きしめる。
夢じゃなく。この、愛しい人の体温を全身で感じられる悦び。
 
 
窓の外の太陽は、大分高いところまで昇っていて
この怠惰な寝室に光を溢れさせていた。
 
寝坊助なこの兄弟がこの部屋を出るのは、もう少し後のことである。

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